フィルムの頃 印画紙の記憶 黒の色
前回に続き写真昔話。
幸いレンズ沼とやらにははまらず、50ミリ1本で撮っていたのですが、印画紙には色々手を出しました。
フィルム、フィルムと現像液の組み合わせ、現像液の温度、そして印画紙。
この辺でぱっと見の雰囲気が変わるのです。
フィルムはフジに始まりイルフォード、最終的にコダックTRI-X、現像液はエクストールの組み合わせに落ち着きました。
ブタの写真の頃はまだネオパン400にD-76という組み合わせで使っていました。
夏にかなり雑な現像をしていたので粒子が荒れています。
当時は反省しましたが、デジタルのきれいな写真に慣れてくると、モノクロはこれくらい粒子感があった方がええなぁ…となってくるんで不思議なもんです。
最初に使った印画紙はイルフォードのマルチグレード(多階調)RCペーパー。
フィルターでコントラストが変えられて、水に入れてもふやけず、水洗時間も短いお手軽なヤツ。しかしプラスチッキーな質感がなんとも…。
すぐに同じくイルフォードのマルチグレードのバライタ(ファイバーベース)に移行。
これは普通の紙のように水でふやけます。
現像、停止、定着、水洗とそれぞれのバットを移動させるわけですが、移動途中でトングから落ちてクタッと二つ折りになった事数知れず…。
印画紙のサイズが大きくなると、息を止めて移動させてました。
光沢紙でも安っぽさが無く、黒の階調の豊かさには「おおっ」ってなりました。
ファイバーベースというだけあって、繊維の微細な凹凸が作る質感がいいんです。
水洗促進剤を使っても水洗時間が長いこと、乾燥させると波打つことも難点で、写真を伸ばすためにスケッチブックに挟んで布団の下に入れる「寝押し」なんてこともしてました。すべてがアナログの時代。
そのうち黒にも種類があることに気付きます。
同じイルフォードでもウォームトーンなら緑、ケントメアは冷たく青みがった黒。
当時安かったアグファも使いました。憧れはベルゲール。使わなかったけど。
最終的にオリエンタルの2号と3号の号数紙がメインになりました。
多階調紙と違いコントラストは変えられませんが、今までつぶれていた黒の中にしっかりと階調が現れたのです。フィルムの情報の再現性が高い。
焼き込み、覆い焼きが楽(めんどくさがりなのでこれが大きい)。
ブタの写真も多階調紙では草を相当焼き込みましたが、オリエンタル2号では黒豚を覆い焼きしたくらいで、ほとんど一発焼きに近かったと思います。
多階調紙は部分的にフィルターを変えて焼いたりと便利ですが、何かを犠牲にしているのかもしれません。
しかし号数紙の製造中止、他の印画紙も大幅な値上げ。
自然と写真から離れることに…。
フィルムの頃 覆い焼きとか焼き込みとか…
最近カメラを買い替えたんですが、視度調節しても見えない…。
ニコンのカメラだったから、もしかして接眼補助レンズの規格同じじゃね?と思って昔のフィルムカメラから引っぺがして付けてみたら見事にはまりました。
マウント以外も意外と変わってないんだなぁ。ちょっと感動。
そんなこんなで押し入れを漁ってたら20年くらい前の写真が出てきて、懐かしく眺めていたのであります。
この写真、現像に失敗して、うっすいネガでさらに空は白とび、牛は黒い。
でも鳥がいい位置におるよな~、焼きてぇな~、ということで「めんどくせぇ、めんどくせえ」と言いながら焼いた気がする。
ダンボールを丸くくりぬいたものに針金を付けたもの(覆い焼き棒と呼称)と、ダンボールに穴をあけたものを用意。
全体に露光しつつ覆い焼き棒を牛の上でフリフリ。
次に穴の開いたダンボールをひたすらフリフリして、穴から差し込む光で空を焼く。
これは引き伸ばし機のレンズを開放にしても数分かかった気がする。
中古で500円くらいで買ったF4.5のレンズでした。
しかし不自然ですね…。
ガチガチに焼き込んだり、真っ白に飛ばしたりしたバージョンもあった気がします。
もちろんいきなり本番ではなく、印画紙を小さくちぎって何度も試し焼き。
全体露光何秒…焼き込み何秒×何回とかメモりながら。
山の畑レポート 本日もモロヘイヤ
ここにはモロヘイヤとバジル、こまごとしたハーブしかないので仕方ない。
涼しくなって、セミの鳴き声もマイルド。
鹿にかじられたモロヘイヤ。脇芽を出す。
中華だしと和風だしとしょうゆで適当スープ。
塩を忘れる。塩分は入っているのに味が締まらない。
レトルトの「そーき」があったのでチャーシュー代わりに入れます。
箸も忘れたので木の枝を使ってます。
去年のそうめんから消費中。
今年のそうめん今年のうちに。
そしてモロヘイヤ。すぐ再収穫できる。
完成。そうめんのラーメン風沖縄そば仕立て。
デロデロ系の麺が好きな人にオススメ…。
いや、これはこれで結構おいしい。が、モロヘイヤいまだ生かせず。
誰得な畑の遺物紹介。江戸時代の未確認飛行物体。
変わり果てて、なんかわからんと思ったけど火鉢か。
山の畑レポート モロヘイヤとバジルを摘んでカレーを作る
なんか今回、色々失敗した気がする。
間引いたモロヘイヤを植えていたのですが…鹿!
まぁまぁ育ってたんだけどなー。
大きい方は無事。間引いた奴の方が柔らかかったのかね。
食べられる前に、生き残ったモロヘイヤの葉っぱを摘みます。
カレー粉多すぎか?
食べてるときジャリジャリするな~と思ったら、この時の容器についた砂利がフライパンに落ちていた…。
水を入れたら、色はおいしそうに。
モロヘイヤとバジル投入。
モロヘイヤってイマイチ食べ方がわからない。
水がすぐ蒸発する…。多く入れるとこぼれる。
このフライパンではちょっと小さすぎか。
何とか完成。
しかしバジルとスパイス、お互いの主張を譲らない。
マジか…こんなにカレーと合わんものってあるんや…。
雷が鳴りだした事もあり、食べきらず持ち帰る。
そして入れるつもりで持って行き、忘れていたフライドポテトを入れてドライカレーにして食す。
あれ?うまくなってる!
炒めることでバジルの香りが飛んだようだ(バジルの無駄遣い)。
山の畑レポート 摘心バジルでガパオそうめん
苗で買った方のバジルが大きくなってきた。
摘心して、その場で食す!
ガパオライスも食ったことないのに、そうめん版作ります。
畑に植わってるレモングラスとそうめんを茹でます。
レモン風味になるかと思ったけど、それほど効果なし?
豚ひき肉は、豆板醤などで味付け。
肉に火が通ったらバジル投入。
熱で小さくなるからもっと入れても良かったかもしれん。
炎天下に焚火とは熱中症に自ら飛び込むようなものである…。
小さな焚火でも熱がすごい。
これも畑のナスタチウムをトッピング。
後から見れば緑も欲しい。
おいしかったけど全然混ざらない…。
やはりガパオはライスだったか…。
最後はスプーンで完食。
灰は肥料に。